万治元年(1658)春に専念寺は吉武大吉郎によって建立されました。
九州は福岡、馬ヶ岳城(うまがたけじょう)の家老であった大吉郎はたいそう熱心な浄土真宗のご門徒でありました。家老の仕事を辞めた大吉郎は京都の地で帰依得度(きえとくど)した後、福岡への帰路の途中に住吉の地に立ち寄ったのです。
そして住吉に仏法を広めてもらいたいという地元の方々の強い要望によって専念寺を建立されたのでした。
明治時代には住吉小学校の分教場であり、住民の集会場でもありました。
先の戦争でお寺は全焼という憂き目にあいましたが、前住職とご門徒の方々のご尽力によって現在のインド様式を取り入れたモダンな形になりました。
これからも老若男女様々な年代の人達が気軽に足を運んで頂けるように、そして地域に根差したお寺であるよう努めてまいります。